「殿!」
「幸村様? どうなさったのですか」
縁側で日向ぼっこしてたら、突然聞き慣れた叫び声が。
少し驚いたが、もう慣れた。
「団子を食いに行かれぬか?」
妙に目を輝かせていた意味が、その言葉でよくわかった。
きっと団子が食べたいがために、頑張って書類業務終わらせたんだろうな。
もちろん背後には、佐助の見張り付きで。
そう考えると、すごく微笑ましい。
「もちろん。御一緒させてください」
の返事を聞いて、一層ぱあっと目を輝かせる幸村。
その表情を見ていると、自然と笑顔になる。
道中も幸村は終始満面の笑み。
今日は何を食べようか、と嬉しそうに話している。
そのうちにすぐに目的の茶屋に着き、慣れた口調で団子を注文し出す。
止まりそうのない幸村の注文を、は丁度良さそうなところで止め、佐助に怒られる、と釘を刺す。
少し残念そうな表情ではあったが、すぐに運ばれてきた団子たちに、その表情は吹き飛ばされた。
すぐにものすごい勢いで食べ出す幸村を見て、苦笑せずにはいられない。
「幸村様、喉に詰まらせるのでお茶も一緒にお飲みください」
「ん…うぐっ……!」
「ほら、どうぞ」
言った矢先に喉を詰まらせる幸村に、素早く手元にあったお茶を差し出す。
「す……すまぬ……」
「いえ、お気をつけください」
その後も懲りることなく、口一杯に詰め込む幸村。
それを横から見ていたは、内心ひやひやする。
しかしもう詰まらせることなく、予想以上の早さで団子はなくなった。
幸村は、今日1番の満足そうな笑みで店を出る。
も後に続いて、ご馳走様でした、と一声かけ、外へと出る。
「よし! 城に戻って鍛練でござる!」
「え、今からですか?」
腹痛起こしそうだ、と思いながらも、幸村の理由はこういうところにあるのか、と考える。
それに自分も追い付きたい訳で。
「良ければ私も、御一緒させてください」
「おぉ! では夕餉まで鍛練でござる!」
「はい!」
その返事が思ったより大きくなって、自分の変化に驚いた。
武田に来て変わった。
勿論良い方向に。
***
拍手お礼文がもう1年近く前の文で、驚きましたヽ(^o^)ノw
ということで入れ替え。
100809
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