「ここって?」
「ん、塩ひとつまみ入れてー」
佐助とは2人で料理をしていた。
正確には、が佐助に料理を教わっているのだが。
理由は、が料理を出来るようになりたい、という一言。
料理なんてやったことのないは、本当にあたふたするばかり。
終始佐助が付きっきりで教えていても、が上達する気配は全くない。
「ちゃーん、そこの鍋、灰汁取っといてー」
「え、灰汁って何ですか?」
「上の方の泡みたいなやつ」
「あ、たぶん分かりました」
には常識は通じない。
そう思い知ったため、段々の知識の偏りに驚かなくなった。
「あー! ちゃん、汁まで取んないで!」
「え、上の泡だけですか?」
「そうそう。野菜だけになっちゃうから」
「分かりました」
灰汁取りに集中するは、なぜか滑稽に見えてしまう。
その姿に思わず吹いてしまった佐助に、は不機嫌そうに頬を膨らませる。
「なんですか」
「いや、なんかちゃんが面白くてさ」
「面白いことなんかしてません」
それだけ言って、再び灰汁取りに集中する。
お姫様が灰汁取りをしてるってだけで面白いよ、とボソリと言ったが、には聞こえていなかったらしい。
「じゃあ、それ終わったら適当にお椀によそって出来上がりー」
「本当ですか! 料理って、案外大変なんですね」
「そうだよー。とりあえず旦那呼ぼうか」
「はい」
佐助がいつもの様にサッと消えて幸村を呼びに行くのかと思ったが、そうではなかった。
「おーい旦那! エサ……じゃなくておやつだよー」
「今、エサって言いましたよね。ていうかこれっておやつだったんですか?」
これは明らかにおやつと呼べる量じゃない。
「大丈夫。このくらいしないと団子の消費量が……」
「成程」
「あ、そこ納得なんだ」
の変な納得の後、幸村の歓喜の雄叫び声が聞こえてきたのだった。
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また短い。
そしていろいろと突っ込みどころが。
090906