006
晴れて海賊となり、仲間と呼べる人ができた。
まだ傷は治ってないが、少しは動けるようにもなった。
船に乗って、目が覚めてから、たくさんの人がお見舞いという口実で、を見に来くる。
興味津々、といった様子で入ってきて、明らかに子供扱いして帰っていく。
ほとんどがその繰り返し。
ローやベポなどは、ほぼ毎日来てくれた。
突然始まった日常。
勿論最初は戸惑った。
元々人見知りをするし、長い間人と接することがなかったから。
でもそれをローに話したら、馬鹿と言われた。
ローに言わせれば、人見知りをする価値のない人たちなのだそうだ。
それでも相変わらず戸惑った様子の自分に、ローはゆっくりでいい、と言ってくれた。
その言葉で不思議と、肩の力が抜けた感じがして、少しずつだけど会話にも積極的になった気がする。
「キャプテン」
「なんだ」
「私の剣、知りませんか?」
傷も段々と治り、少しは外に出してもらえるようになっていた。
そろそろまた剣を振りたい。
そう思い始めたので、ずっと気になっていた剣のことを聞いてみた。
「俺が持ってる。全部治ったら返してやるよ」
全てお見通し、とでも言うように、全部治ったら、と言われた。
まだ剣は駄目ということなのだろう。
それでも剣が保管されていることを知り、安心する。
正直剣はあるとは思っていなかった。
剣を持って小船に乗ったまでの記憶はあるが、その後の記憶はあやふやで、は小船に置き去りだと思っていたから。
「そういえば、なぜ俺を知ってた」
そんなこと覚えてたのか、とローの記憶力に感心してしまう。
「前々からあの村を出ようとは思ってたんです。でも私はお金を全く与えられてませんでした。それで、生きてくために賞金稼ぎをしようと思っていたんです」
だから手配書を集めていた。
「成程な。俺を殺そうと思ってたか?」
「まさか。億越えの首を狙う程馬鹿じゃないし、自惚れてもいません」
その言葉に、ローは笑って頭を掻き回してくる。
その行為が、自分を子供扱いしてる故の行為だとは知っていたが、心地良いと思わずにはいられなかった。
(私はこの手が好き)
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これどこの外科医?
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