007
1番酷かった左腕の包帯が取れ、やっと全快。
ローに、これからは本格的にクルーだ、と言われ、船のあちこちを案内してもらった。
今まではローが食事を船医室まで持ってきてくれていたので、船医室のベッドで食べていた。
でもこれからは食堂で食べろ、と言われた。
そもそも初めて食堂の存在を知った。
最後に、と連れてこられたのは船長室。
そこで父の形見の剣と、久々に対面する。
嬉しくてつい顔が綻んでしまう。
そんなときにローが突然驚く質問をしてきた。
「一人部屋と、この部屋とどっちがいい」
と。
恐らくこの部屋と答えれば、ローと生活することになるのだろう。
一人は嫌だ。
でもローにこれ以上、迷惑はかけたくない。
ニつの思いが、脳内で葛藤する。
俯いたきり黙り込んでしまったに、ローは小さく溜め息をつき、ぽんとの頭に手を置くと、驚いたように顔を上げる。
「質問を変える。一人は嫌か?」
「嫌です」
今度の質問は即答だった。
ローはその答えに、満足したように笑い、普段通りの頭をかき回す。
「じゃあ今日から、お前の部屋はここだ」
「でも…っ! キャプテンはいいんですか?」
「俺は大歓迎だ」
その言葉が嬉しくて、涙が溢れそうになる。
それを隠そうと、思わずローに抱き着く。
身長差から、固い胸板に顔が当たるのが分かる。
「分かったら、飯行くぞ」
「はい!」
必死で涙を引っ込ませ、ローから剥がれると、ぽんぽんと頭を撫でられた。
そんなことされたら、また涙腺が壊れてしまうではないか。
「キャプテン」
「なんだ」
たまたま目に入った、2本の剣。
1本は自分のもの。
そしてもう1本は、先程は気にならなかったが、自分のものよりも随分と長く、長身のローであっても長いと思われる。
「あの剣、キャプテンのですか?」
「そうだ」
「長くないですか?」
「のだって長いだろ」
「わ、私のは普通です!」
「にとっては長い」
確かにの剣は、その辺の男にとっては普通の長さかもしれない。
でも女の中でも、かなり小柄な部類に入るにとっては長い。
言い返す言葉がなく、膨れていると、再びぽんぽんと撫でられた。
絶対に子供扱いしてる。
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文才とかそういうレベルの問題じゃない気がしてきた。
間違えて5話を飛ばしてupしてました。
本当に申し訳ありません!
100823