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もうは充分にこの船に慣れ、平気だと、勝手に思っていた。
最初は、おどおどと船員たちに接していたのに対して、今は普通に喋るようにはなっているのを見て、安心しすぎたのかもしれない。
はきっと、自分に話した以上に辛い経験をしてきただろう。
とにかくには、この船での生活に慣れてもらう他ない。
***
ローから逃げるようにして、シャワーを浴びに来た。
勘違いをたくさんして、たくさん泣いて、たくさんローに迷惑をかけたから。
ローへの迷惑など、今に始まったことじゃないのかもしれないけれど。
それでもローは自分を嫌いにはならないと言ってくれた。
そしていつも通り頭を撫でてくれた。
子供扱いをしていての行動なのかもしれないが、にとって何より安心する。
冷静になってみると、臆病な自分が嫌になる。
臆病にならなくたって、ハートの海賊団のみんなは、自分を避けることはないし、いつだって優しい。
以前とは違うんだ。
村での暮らしが、自分をここまで臆病にさせている。
そこまでは理解していても、それを振り払えない。
「…時間が解決、してくれるといいなぁ」
汗も涙もシャワーで洗い流し、少しは心機一転。
目が腫れていたが、気にしない。
いつも通り、いつも通り、と船長室のドアを開ける。
いつも通りローは、ソファーで本を読んでいた。
これならいつも通りできそう。
ローはが戻ったのを見て、本を閉じる。
大丈夫、いつも通り。
「、無理しなくていい。甘えたいときは甘えていい」
だから泣くな、とローは言う。
いつも通りじゃない。
大丈夫だと思ってたが、ローの一言で、また涙腺は崩壊。
泣くなと言われたのに、即泣いてしまった。
でも今回は不安からの涙ではなく、嬉し泣き。
「ありがとう、ございます」
今度は謝罪の言葉じゃなくて、感謝の言葉を紡ぐ。
それを聞いて満足したのか、乱暴にの頭を掻き回すロー。
「分かったら、早く泣き止め。今日は宴だ」
うたげ、うたげ。
と、は間抜けに復唱。
どうやらの引き出しの中に、宴という単語はなかったらしい。
「そのうち分かる」
後1時間もすれば、クルー達が騒ぎ出すだろうから。
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一件落着。
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