013













翌日の朝、ハートの海賊団は賑やかな島に上陸した。
見張りのクルー以外はほとんどが島に降りて、各々の時間を過ごす。

も貰ったつなぎを着て、ローと共に島に降りていた。
衣類を中心に見て回って、少しずつ買ってもらう。
その中でも気に入った、フードのついた薄いピンクの半袖のパーカーを、襟を折ったつなぎの中に着て、フードを外に出している。

商業の発展したこの島は、珍しいものがたくさん集まっているらしく、カラフルな食べ物がたくさん。
ただでさえ知識の狭いは、何もかもが興味深く見える。

ある店の果物があまりにも面白い形をしていて、目を輝かせていたらいつの間にかローの姿がなくなっていた。


「キャプ、テン…?」


後は船に戻るだけなのだが、その船までの道を、は覚えていない。
ローは自分を嫌いにはならないと言ってくれた。

でもこのまま船も見つからず、ローにも会えなかったら?


(置いて行かれたらどうしよう……)


もう一人は嫌だ。

不思議なことに、ずっと一人を好んでいたのに、一度仲間が出来てしまうと、一人が怖い。
たぶん自分が避けていたのは、人と関わることじゃない。

その後一人になることが怖くて、人と関わることを避けていた。

今にもしゃがんで、泣き出しそうなの頭に、覚えのある手が乗った。


「はぐれるな」


ローの声に涙目のままは顔を上げる。
そのの表情を見て、驚いて反射的にの頭を自分の胸に押し付ける。

ローの行動に、最初は驚いていただったが、すぐにしゃくり声が聞こえてきた。
それが落ち着いたのを見計らって、手を離す。


「大丈夫か」
「ごめんなさい」
「謝るな」


短くそれだけ言って、今度はの手をしっかりと握って、船へと向かう。


「一人が怖かったのか?」
「…はい」


最初に会ったときとは、随分と変わったの反応に、嬉しく思う反面、心配になってしまう。
手を握る力を少し強め、もう絶対はぐれないと決意。



、おかえり! そのパーカー可愛いね、似合ってる!)
(ありがとう、ベポ)
(あれ? 、目腫れてない?)
(き、気のせいだよ!)




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***
ベポが好き。

100909