上田城にはこの日、奥州から政宗が客人として訪れていた。
昼間は散々幸村と手合わせと言って暴れ、夜になったら宴が始まった。
なぜか佐助や、も飲まされ、幸村や政宗が完璧に潰れるまでそれは続いた。
まったく、部屋まで運ぶこちらのことも考えてほしい。
あまり酒に強くないなど、かなり前から寝てしまっている。
「右目の旦那、竜の旦那は隣の部屋に運んで」
「迷惑をかけてすまない」
全くだ、と言いたいのをぎりぎりで飲み込んで、自分は幸村とを運ぶ。
幸村は割と部屋が近かったのだが、の部屋は少し離れたところにある。
部屋まで運ぶときに、何度も彼女の顔を覗き込んでは、綺麗だなと思う。
布団に寝かせてからも、まだ彼女を見ていたいと思ってしまう。
思わず頬をつん、と突いてみるが、今のはそんなことでは起きない。
ん、と寝返りをうつ彼女を見ていると、本気で主から奪ってしまいたい衝動が襲う。
でも自分では到底手が届かない。
このときばかりは、忍という身分を恨みたくなる。
あの幸村が正室に迎えようとしているのだ。
本気で想っているのだろう。
そんなことばかりをぐるぐると考える自分も、相当酔っているな、と苦笑する。
理性を保っているうちに部屋を出、自分もこれ以上余計なことを考えないように、寝よう。
きっと酔っている今ならすぐに寝れる。
ほろよい
(頭痛い…昨日、飲み過ぎた……)
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佐助が暗い。
これぞ寝不足の犯行。
100901
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