長期の任務がひと段落ついて、やっとの思いで我らが革命軍の船に帰って来れた。
思ったより任務が長引いて何ヶ月も会うことができなかった恋人を求めて、部屋を訪ねたけど部屋はもぬけの殻。
連絡したわけでもないから仕方がないけど、と勝手にいじけながら船内をうろうろしていたら、甲鈑で見慣れたシルクハットを見つけた。
よくよく見てみると、どうやら自身のトレードマークであるシルクハットで顔を隠して寝ているらしい。
見つけてしまえば簡単に機嫌はなおり、寝ている彼の隣に腰を下ろす。
(髪の毛綺麗だよなぁ……。羨ましい)
いつも思っているけど、風になびいてる彼、サボの金髪はいつも以上に綺麗に見える。
綺麗なウェーブ、綺麗な金髪。どれもにはないもので、ないものねだりなのはわかってるけど、羨ましくて仕方ない。
ついつい夢中になって金髪をくるくるくるくると手遊びしてしまう。
さらさらだな。
「?」
「あ、起こしちゃった?」
夢中になりすぎて起こしてしまったらしい。
でも起きてほしかったのも事実だし、わざとじゃないとも言い切れない。
「帰ってきたならすぐ起こしてくれよ」
「だって気持ちよさそうに寝てたから。それに、今帰ってきてドラゴンさんに報告してきたばっかりだよ」
「ならいいけど」
思いっきり伸びをするサボの姿を見て、やっぱり起こしたのは申し訳なかったかな、と少し思う。
それでも数ヶ月ぶりに会ったんだ。仕方がない。
「ところで、俺の髪になんかついてたか?」
「いや、綺麗だなって思って」
「の方が綺麗だよ」
「また、そうやって」
サボはこうやってこっちの方が照れるようなことを簡単に言ってくるから反応に困る。
(だから好きなんだけど)
「好きだよ」
「なんだよ、急に」
「いつもの仕返し」
「は?」
金髪の彼
「だからね、好き」
「俺の方が好きだって」
「ほら、また」
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サボみたいなあーいう好青年が異常に恋しくなるときがある。
150824