佐助とが幸村に仕え出したのは、まだ幸村が弁丸と呼ばれていた頃。






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「弁丸よ、本日よりお前の部下になる佐助とぞ」
「部下ですか? 父上」
「うむ」


弁丸の父、幸昌が紹介したのは、少年とそれより幾らか幼い少女。
弁丸はまだ幼いので、正式には幸昌の部下だが、元服と同時に2人は弁丸に仕えることになっている。


「よろしくお願いします。弁丸様」
「よろしくお願いします」


先に挨拶をしたのは佐助の方。
そして後に続いたのは

そんな3人の出会い。




***




何ヶ月か経つと、3人はすぐに打ち解けた。

2人共、忍として弁丸に仕えることになったのだが、佐助はお世話係、に至ってはただの遊び相手。
しかも幸村はともかく、まで佐助に世話される始末。

その日も、弁丸とは鍛練と銘打って、遊んでいた。

簡単に言えば、ただの鬼事。
しかし2人に言わせてみれば鍛練らしい。
ただの遊びだけで終わっていたらよかったのだが、夢中になっているうちに、障子を破ってしまった。

言うまでもなく、待っていたのは佐助の怒り。


「弁丸様! まで! 暴れるなら道場で!」


と。

弁丸は、それでしゅんと反省してるようだったが、は、母様みたい、と笑っている。


!」


怒声に近い声音でそう言われてもは、はーい、と答えるだけで反省する様子はない。
言うまでもなく、佐助の逆鱗に触れ、その日の夕餉はなかったり。



そんな日常がずっと続いた。

真田家に仕え出して2年が経ち、佐助は17歳程になった。
佐助は任務に出るようになり、もそれなりに弁丸の世話をするようにもなった。
と言っても、3人の関係性はほとんど変わっていないが。


は任務に出ぬのか?」


ある日、幸村にそんなことを聞かれた。
実力的には問題はなかったが、まだ任務には出られなかった。


「弁丸様が元服するまで、用心棒のような役をするよう命を受けてるんです。幸昌様に」
「出たいとは思わぬのか?」
「弁丸様の初陣までは任務には出ません」


そう言われて真田家に仕えているから。


「では、弁丸は早く元服せぬとな!」


鍛練に付き合ってくれ、とに微笑みかける。


「そういうの、忍に頼むもんじゃないですよ」


そう言いながらも、は弁丸の鍛練に付き合うのだった。




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***
鬼事→鬼ごっこ


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