成り行きというか、なんというか。
とりあえず強制的に信玄の元に連行された形になっただった。
A Time . -16-
佐助は間違いなくドSの部類に入ると思う。
もう、あの無視、スルーはわざととしか言いようがない。
そして幸村は天然の部類に入る。
幸村の方は本気で、が拒否しているのに気付いていない。
信玄の元にほとんど強制的に連れて来られたは、一言も話すことがないまま、話は進んでいた。
信玄も何一つ疑わず、話を聞いている。
全て聞いたところで、信玄はやっと口を開いた。
「ほう、成程」
そして少し考える仕草を見せ、それでは、と続ける。
「然程大きくない戦についてくると良い」
参戦するのは慣れてからで構わない。
そういうことらしい。
「ありがとう、ございます!」
強制的に連れて来られたのだが、結果的にはの望んだようなことになった。
しかしその後は決して望んだものではなく。
幸村が突然立ち上がり、叫び始めたのだ。
最初こそ驚きはしたが、何日か前の佐助の言葉を思い出し、納得する。
(本当に日常なんだ、これ)
ふと佐助を見てみれば、見るからに呆れていて、今にも頭を抱え出しそうだった。
「あー、今のうちに外出ちゃお」
「え、あ、はい」
そそくさと部屋を出てしまい、挨拶しなくてよかったかな、なんて思っていたときに、突然背後から爆音が。
驚いて振り返れば、見事に襖ごと幸村が吹っ飛ばされていた。
「危なかったねー」
「あれの更に上があったんですね……」
佐助の言うとおり、さっさと出てきて良かった、と素直に思った。
「じゃあ、ちゃん。出陣のときは俺様が呼びに行くから。それまでは修業したり、女中手伝いとかしててねー」
「はい。あ、後……」
「ん?」
「馬の乗り方と、私、刀……」
乗馬などしたことないのに、馬で走りまわれるはずがない。
刀だって、竹刀とは重さが全然違うはず。
「あー、馬は今度、俺様か小介が教える。刀はー……明日にでも買いに行こっか」
「え、買いに行くなんて……その辺に余ってるやつとか……」
「戦行こうとするなら、1本くらい自分のを持ってた方がいいよ。ちゃん、女の子だし」
軽い方がいいでしょ、と言われ、納得する。
確かに重い刀は振り回せない。
「……お願いします」
「うん。じゃあ、明日、迎え行くから」
「はい」
「巻き込まれないうちに退散しといた方がいいよー」
その言葉に返事をさせる間も置かず、佐助はどこかに消えてしまった。
「忍ってすごいな……」
独り言を呟いて、も佐助の言葉通り、そそくさと立ち去った。
←Back Menu Next→
***
文才ほしいなー、とずっと言ってますが、ものすごく理系の学校への進学が決定致しました。
後は、これ以上文が劣化しないことを祈るだけ。
そしてストーリーがなかなか思いつけない罠。
あ、暇は増えたので、更新率頑張って上げます。
100130