A Time . -19-
佐助と共に鍛冶屋を訪れて3日。
この日、刀を取りに行くことになっている。
「ちゃーん、いい?」
「はい。今日は天井からじゃないんですね」
「だってちゃん怒るでしょ?」
「もちろんです」
特に意味もないのに、毎回音もなく入ってこられたら堪んない。
「刀を取りに行くくらい、私だけでも大丈夫ですよ。佐助さん忙しそうですし」
「鍛冶屋の旦那、何をやり出すか分かんないからねー」
「……そうなんですか」
3日前のことを思い浮かべて、少し納得。
客にいきなり斬りかかってくるくらいだから、他に何かあってもおかしくない。
きっと過去に何かあったんだろうな、と遠い目をしている佐助を見て思う。
***
道中、さりげなく鍛冶屋で過去に何があったかを聞いてみた。
どうやら佐助ではなく、幸村にらしいが。
「真田の旦那もあんなだからねー…色々あったよ、うん」
と、詳しくは教えてもらえなかったが、何かあったのは幸村でも、苦労したのは佐助らしい。
甲斐に来てから、まだ長い月日が経ったとは言えないけれど、佐助の面倒見の良さは異常だと思う。
完璧に忍の範疇を越えていると思うのだが、これも全て忍の仕事なのだろうか。
「ちゃん! 刀だけ受け取って帰るからね!」
「あ、はい」
すごく釘を刺された。
そこまでの事なのかと、すこし怖くなってしまう。
「おー、嬢ちゃん。刀出来てるよー」
と、あっさり刀を渡された。
「……2本…?」
渡されたのは2本の刀。
1本は細く、長い刀。
もう1本は脇差し程の長さの刀。
「二刀流になるも良し、それぞれを使い分けるも良し。後はあんたに任せるよ」
「はぁ……」
鍛冶屋の主人は、に1番合った刀を作りはしたが、そこから先は次第だと言う。
「よし、嬢ちゃん! 奥行くぞ!」
「はい…?」
「ちゃーん、帰ろうかー」
「え、あ、すみません。失礼します」
どうやら佐助の言っていたのはこういうことらしい。
幸村も好戦的。
そして鍛冶屋の主人も。
これは佐助も苦労したんだろうな、と同情してしまう。
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***
これを書いたときの記憶がない。
もう、短いのがデフォになってしまっている。
100822