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2時間弱は寝たかと思われる頃、佐助が見張りの交代を知らせに来た。
しかしはまだまだ寝足りない。
そりゃあ丸二日ぶりの睡眠なのだから、もっと寝たいと思うのは自然だろう。


「長が代わってくださいよー。長のせいで休憩減ったんですから」
「俺様の所為にしないでって。俺様だって任務だったんだから」


軽々と言葉をかわされたは、はーあ、とわざとらしく溜め息をつき、渋々見張りに向かう。

見張りと言っても、城内に間者がいないかどうか屋根裏での見回り。
この城に潜入する勇気のある者がいたら、是非出会ってみたいところだ。

恐らく佐助辺りに瞬殺されるのがオチだろう。

こんな見回り、意味ないのではないかと思い始めたころ、下で何やらごそごそと物音がした。
確かこの下は台所だったはず……。
ちらりと覗けば、こそこそと団子を抱えて立ち去ろうとする幸村が。

成程、と小さく呟き、幸村の目の前に降り立つ。


「何をやってるのです、弁丸様」
! も、もう弁丸と呼ぶのはやめろ!」


一瞬佐助かと思ったのか、本気で脅えていたが、だと分かった瞬間、幼名で呼ばれたことに食いついてきた。

そりゃあ長ほど気迫はないけど……少し納得いかない。


「先程は幸村と呼んでいたではないか!」
「先程とは随分状況が違うので」


それを聞いて幸村は、まだ怒っているのか、と呟く。
当たり前だ、その所為でどんだけ睡眠時間が減ったと思っているのだ、とは口には出さなかったが、このくらいからかうくらいいいだろう。

確かにいい加減、呼び名を直そうかとしたが、先程の件でやめた。
部下の忍として、公衆の面前でずっと幼名を呼んでいるわけにもいかないが、城内なら問題はない。

それに、幸村の反応は面白いのだ。


「これは、その……さ、佐助には……そうだ! 共に食わぬか?」


なんとか佐助にはバレないようにしたいらしく、精一杯を仲間に引き入れようとする。
そして幸い、も団子は大好物だ。


「まぁ、いいか。食べましょう」


見回りも大体終わったし。
……大体。

いい加減なことを呟き、幸村と共に団子を片手に人目につかなそうな縁側へ移動して、茶もすすりつつ、のほほんと過ごす。

大量にあった団子も、(ほとんどが幸村によって)半分近く減ったと思われる頃、突然背後で殺気に似た気配が。
二人同時にぎくりと肩を震わせ、恐る恐る振り返ると、予想通りそこにはお怒りの様子の佐助がいて、この世の終わりを見た気がする。


「二人共何してんの? 旦那、さっきも食べたよね? は見張り番だよね?」


とてもじゃないけど、怖くて目が見れない。
自然と正座になった二人に構わず、佐助は早口でつらつらと説教をする。

二人の正座も大分辛くなってきたころ、佐助の口は止まり、深い溜め息を零す。


「本当に、旦那もも変わんないよね。旦那はともかく、はもう大人になったかと思ったんだけど……」


しつけ間違えたかな、とだけ言い残し、去って行った佐助を見て、安心する二人。
しかし正座を続けるのに必死で、最後の佐助の言葉をまともに聞いていなかったため、全く気にしていない。

あまり反省していないのか、足の痺れが治まると同時に、二人は懲りずに残りの団子をつまみ始める。
そして、そういえば、と思い出し、団子を回収に戻ってきた佐助に再び説教をくらった。


(まさかとは思うけど聞いてたよね?)
((…………))
(ね?)
(……すみません)
(す、すまぬ)
(はぁ……)





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***
おかん登場の巻。
ただおかんを出現させたかっただけ。
ヒロインのキャラが定まらない。

文章ぐちゃぐちゃ。


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