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人為的だとしても、意図から何まで想像がつかない。

どのようにしてここまで、このような被害を?
そもそも城主である幸村も、忍頭の佐助もいないのにこのようなことをする意味が分からない。

城を落とすことが目的?
ならばもっと強力なものを蔓延させるべきだ。
クソ、何もわからない。

敵襲を警戒しなければいけないのだが、小さな戦と言えども幸村たちを呼び戻すわけにはいかない。
城が攻められたっていうなら呼び戻すべきなのだが、そうじゃない。
それに、戻ってきたところで感染されて被害が広まってもらっては困る。


様! 新たに十数名倒れました!」


慌ただしくの元にやってきたのは、割と年のいった女中頭。
新たに十人以上となると、この後も続々と増え続けるだろう。


「このままじゃ城全体に広がりかねない……藤十郎さんは?」
「病人の様子を見てもらっています」
「私も行きます。誰も部屋には近寄らせないで」
「はい!」


戦の方は長引くことはないだろう。
予定では、早くて明朝帰路につく。

遠くでの戦でないことが幸いした。
だが、何もわからないこの状態では忍以外を城に入れるわけにはいかない、か。

先程部下からの報告で、城下にも戦に出た軍の方にも被害は広まっていないことはわかった。
何か少しでも、分かることがあれば……!


「藤十郎さん、何か分かりました?」


病人たちが集められた部屋に入って、まず目に入ったのは、看病をしながら原因を探ってもらっていた藤十郎だった。
他にも室内には町医者がちらほらいる。


「原因は今のところさっぱり。被害の広がりから見ると、空気感染はほぼ確定していいと」
「治せそうですか?」
「原因がわからないことには……」


町医者の方もお手上げ、という感じだった。

あらゆる可能性を探ってみたが、原因はわからない。
だが、毒物にしても、病にしても、藤十郎が治せないとなると、余程のものか、或いは。
幾度考えてもやはり導き出せる可能性は一つしかなかった。


「症状は高熱、咳のみ」
「解熱剤は?」
「まったく効果なしです」


お手上げ、か。


「藤十郎さん、ちょっと」


部屋を二人で出て、人気のない場所へ向かう。
もちろん考えついた可能性を確かめるためだ。


「お聞きしたいんですけど。この状況、あなたでしたら作るのは可能ですよね?」
「そうでしょうか」
「完璧すぎるからこそ、私にはあなたが何かをしたとしか思えないんですよね」


何がしたいかはわからないけど、他にこのようなことをできる人がいない。
仮に間者がいたとしても、こんな状況を作るのはかなりの実力者でなくては不可能だろう。


「もう遅いですけどね」
「えっ……」


その言葉の意味を理解する前に、敵襲を知らせる声が響いた。




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***
お久しぶりです。


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